ぷっとろぐ

会社員の備忘録。

日本では母親思いもマザコンの定義に含まれているのが現状だ

母親思いも日本ではマザコンととらえられてしまう。

だから男はそんな自分を隠す。誰にも知られたくないからだ。

 

マザコンはバカにされて嫌われる

 

ボクがマザコンという言葉を知ったのは小学生の中学年ぐらいだったと思う。

「お前、お母さんのことまだママって言ってんのかよ。マザコンだなー」 

ちょっとませてる友達がそうやって気の弱い友達イジメていた。

ボクは初めてそこでマザコンという言葉を覚えた。

女子も「男がマザコンってダサいよね。男らしくない」なんて言っていた。

ボクにとってマザコンは友達にイジメられることでもあるし女子からはカッコ悪いって思われる要因なんだなって学んだ。

最近までまだその考え方は変わっていなかった。マザコンは男にバカにされて、女には嫌われる。

 

マザコンについて考える人なんかいない 

 

夕方のニュースでマザコンが急増していると報道されていた。 

ボクにとってマザコンとは母親を少しでもかばったりしたらマザコンなんだと思っていた。

でも本当の意味がわからなかったからマザコンについて調べてみた。

マザコンとは…

マザー・コンプレクスmother complexの略。母親に対して過度の愛着や執着を抱くこと。若い男性がいつまでも母親の影響下にあったり,母親のような女性を思慕したりする傾向をもいう。

引用 wikepedia

まとめると、母親に対していきすぎなぐらいに依存してしまうことをマザコンという。

母親を思っての行動はこの説明だとマザコンではない。

しかし、本当にそうだろうか。

世の中の大多数の人は母親思いもマザコンだととらえていないだろうか。

ボクは正直、母親思いの人をみるとマザコンかって思ってしまう。自分が母親思いの行動をする時もこれはマザコンって思われないかと気にしてしまう。

小学生の頃に理解したマザコンの定義がボクの中で変わらずそのまま残っているからだ。 

母親思いはマザコンじゃないという人がいる。今はボクもそう思えるようになった。それはマザコンについてしっかり考えたからだ。

でも世の中の大半はマザコンについていちいち考えている人なんていない。

だからボクみたいに小学生の頃のマザコンのイメージが頭の中にあって、それを元にあいつはマザコンだと判断する。

それだと母親思い=マザコンになる。

 

マザコンがこの世の中で普通になればいい

 

この歳になっても母親は大切な存在だ。

ここまで育ててくれたことを本当に感謝している。

それを誰かに口に出すことはしてこなかった。

マザコンだと思われたくなかったから。

バカにされたくもなければ、女の子から嫌われたくもない。ボクは隠していた。

わざわざ、誰かに言う必要もないし自分の中に閉まっておけばいいやって思ってた。

でも最近,少し考えが変わった。

ボクが父親になったからだ。このブログでは何度も登場しているが、ボクには一歳半の息子がいる。

ボクは出産に立ち会い、妻から息子が出てくるのを見届けた。

出産後にはカンガルーケアというのをやる。ママの胸の上で赤ちゃんを抱っこし、触れ合いながら少しの間一緒に過ごすのだ。

その時、妻と息子は誰より一番最初に裸で触れ合っていた。生まれたばっかりの息子は泣きやみ口をパクパクしていた。

それから一年半がたち、息子はものすごくママっ子になった。

それもそうだ。多くの時間をママと過ごしている。ママが一番だ。

ママがいなくなればこの世の終わりなんじゃないかって思うぐらい泣いている。

 

ボクは父親になり、息子のそんな姿をみていて子供が母親思いなのはしょうがないと思った。

母親思いをマザコンというのなら、ボクはマザコンである。

母親思いをマザコンというのなら、男はみんなマザコンである。

だって一番最初に出会い、多くの時間を喜怒哀楽全開で過ごしてきたんだから。

だからもう男はみんなマザコンなんだっていう結論でいいんではないかと思う。

男はみんな結束して俺らはマザコンだって肩組んで女子に訴えて、それが世の中で普通なことになればいい。

そうすれば母親思いなのを隠さなくて済む。

息子が大きくなる頃にはそういう世界であって欲しい。だってボクの息子にはボクの妻をずっと大好きでいてほしいから。